建築物の各部屋への連絡および外部との開口部として、重要な役割がある建具には、その設置場所により、耐風圧性、水密性、気密性、遮音性、断熱性、防火性、防犯性など様々な機能や性能が要求され、居住性に大きく関わる部分です。建具工事は玄関や勝手口、窓、シャッターなどの「金属製建具工事」と各部屋のドアやクローゼットの扉、ふすまなどの「木製建具工事」に分けられます。建具やサッシの種類、ガラスの種類によって住環境は大きく変わります。
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玄関の種類
〇片開き戸 一般に多く見るオーソドックスな1枚の扉スタイル。
〇袖付き開き戸 片開き戸に袖が組み合わされた扉スタイル。
〇親子ドア 片開き戸(親扉)と必要に応じて開閉できる袖部分(子扉)が組み合わされた扉スタイル。
〇両開きドア 2枚の片開き戸が開閉する扉スタイル。
〇引違い扉 2枚の引き戸を左右にどちらでも、移動させ開閉することができる扉スタイル。
〇片引き扉 1枚の戸を左右どちらかを滑らせて開閉する扉。
〇2枚(3枚)引き扉 複数枚の戸が連動して開閉することで、広めの開口部を確保できる扉スタイル。
〇両開き扉 左右の壁側に引き込んでしまう扉スタイル。
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窓の種類
〇引違い窓 2枚以上のガラス戸を横にスライドせて開閉する窓。住宅で一般的に良く使われる窓です。
〇縦すべり出し窓 窓の縦方向の片側を軸としてスライドし、回転するように開閉する窓。直角近くまで開くので外側の掃除が容易です。
〇横すべり出し窓 窓の横方向の上側を軸としてスライドし、下側を外に押し出して開閉する窓。直
〇片開き窓 片側を固定し左右どちらか一方に開閉するガラス戸一枚の窓。開閉角度が調整でき、通風・採光に有効です。
〇上げ下げ窓 ガラス戸が上下にスライドして開閉する窓。 開閉に場所を取らない利点があります。
〇内倒し窓 ガラス戸の下を軸に上側が室内側に倒して開く窓。
〇外倒し窓 ガラス戸の下を軸に上側が外側に倒して開く窓。外に向かって空気が流れやすいため、排煙や湿気をスムーズに外に逃がすことができますが、雨が室内に入りやすい難点があります。
〇オーニング窓 複数のガラスをハンドル操作で同時に動かし開閉する窓。ガラス1枚ずつに窓枠があるため、気密性、防犯性がルーバー窓よりも優れています。
〇ルーバー窓(ジャロジー窓) 数枚のガラスの細長い羽根板を組み合わせた窓。 ハンドルで連動して開閉させるため、通風や換気に優れ、目隠しにもなるのでトイレや浴室などに用いられます。
〇はめごろし窓(FIX窓) 窓枠にガラスが固定されて開閉ができない窓。採光や眺望を目的として用います。
〇出窓 建物の外壁より外側に張り出した窓。
〇折れ戸 折れ戸(2枚以上の扉を蝶番で連結して、開いたときに折り畳む形になる戸)のような窓。開口部を大きく開くことができるため、部屋の内と外を一体化させたい場合などに適しています。
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設置位置
〇掃出し窓 開口部が床面の位置まである窓。人の出入りが可能な背の高い窓なので庭やバルコニーなどに面した場所に設けます。
〇腰窓 床面から窓の下端の高さが80~90センチメートルに設けた窓。
〇肘掛け窓 床面から窓の下端の高さが約36~45センチメートルに設けた窓。座ったときに、視覚的に落ち着いた高さになります。
〇トップライト(天窓) 天井や屋根に設ける窓。小さな面積で効率よく光を取り入れることが可能です。
〇地窓 床面に接して設けられる窓。室内の対角線方向に向き合う窓と組み合わせると、自然換気に大きな効果があります。和室に多く使われています。
〇高窓 吹き抜けや高い天井近くの壁に設けられた明り取り用の窓。開放的な空間を演出します。
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サッシの種類
〇アルミサッシ 一般的に使われているサッシで、加工がしやすいため比較的安く設置することが可能です。軽く開け閉めがしやすく、錆びにくく、腐食しにくいですが、結露しやすく、断熱性がやや劣ります。
〇樹脂サッシ 合成樹脂製のサッシです。断熱性が高く、水密性、気密性にも優れています。省エネと暖かさで快適に暮らせるよう開発されました。アルミサッシより強度が劣りますが、腐食しにくく、加工がしやすく、メンテナンスに手間がかからず、さまざまな形にしたり、多くの色にしたりすることが可能なので、サッシのデザインやカラーのバリエーションは非常に多くなります。
〇木製サッシ 気の質感、見た目の温かさに人気があります。高い断熱性を持ちつつオシャレな見た目というのはとても魅力的ではありますが、塗装の劣化、腐食、金具の不具合などのメンテナンスが必要となります。メンテナンスが不十分ですと雨水が入り込んだり、木製サッシそのものをダメにしてしまいます。
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ドアの種類
〇開き戸 片側が吊元になっており開けるドア。ドアが開いて壁などにぶつからないようにドアストッパーを設置する必要があります。(主な設置場所:LDK、各部屋、収納など全般)
〇片引き戸 扉を横に引き込むドア。和室の入り口などに使われる事が多いです。扉が引き込む場所が必要となり扉2枚分の壁が必要になる為、プランによっては設置できる場所が限られることもあります。開き戸に比べて気密性は劣ります。(主な設置場所:LDK、各部屋、和室、トイレ、洗面所、浴室)
〇引込み戸 扉を開ける際に戸が壁の中に収納されるドア。壁の中に戸が入るので、両側の壁を使えるのがメリットですが、戸袋内を掃除するのが難しく、ホコリ等がたまってしまうのがデメリットです。(主な設置場所:LDK、各部屋、和室、トイレ、洗面所)
〇引違戸 2枚の扉がそれぞれのレールの上でスライドをして両方から開けることが可能なドア。大きな開口を設けることが可能です。(主な設置場所:和室、押し入れなどの収納)
〇両開き戸 観音開き戸とも呼ばれ、片開き戸と比較すると扉の出が半分になる為、狭い廊下等でも使用が可能です。扉が2枚になる為、部屋の出入り口には基本的に使用できません。(主な設置場所:押し入れなどの収納)
〇折れ戸 2枚の扉が中央で折れて片側に納まるドア。レール上をスライドして開けるのでとても開けやすく、扉の出が少ないので扉の前にあまりスペースが取れない場所で使いやすいです。(主な設置場所:押し入れなどの収納)
〇間仕切戸 部屋を間仕切る為のドア。開放感が必要な時と閉めたい時の使い分けができ、部屋の用途を生活シーンによって変える事が可能です。子供部屋など成長に合わせて部屋を間仕切ったりすることも可能です。(主な設置場所:部屋と部屋の間)